製品について

節類は、原料魚を煮熟後に薪を使い乾燥して作る節と、煮熟後に天日干しや熱風で乾燥した煮干しに大別されます。 節は原料魚種、加工方法により名前がつけられており、以下に各節類の味の一般的特徴を示します。 同じ魚種でも鮮度、加工条件、地域性等で味の違いが生じることがあります。

mesh

粉の大きさ

粗粉末
(2~30mm)

粗めに砕いた製品で、主にダシ抽出に用いられます。

微粉末
(40~300μm )

大きさによってダシの抽出用や顆粒ダシの原料として使われたり、ソース等の隠し味に添加されています。
※写真は100μmです。

commitment

原料への
こだわり

豊味食研では鰹節生産量日本一を誇る鹿児島県の枕崎を主体に、九州や四国など各地より上質な原料を仕入れています。

鰹節

鹿児島県内で水揚げされたカツオを三枚におろし頭や骨、内臓を除去した後、煮塾、焙乾、カビ付けなど多くの工程を経て完成します。

宗田節

土佐清水港に水揚げされたマルソウダガツオ(めじか)を原料とした節です。

牛深節

熊本県牛深ではサバ、イワシ、ソウダガツオなど様々な種類の節類がつくられています。

ムロアジ節

ムロアジから作られる節で、当社では九州産のものを使用しています。

焼きあご

国内外のトビウオ原料を焼きあごに加工したものです。

あご煮干し

国内外のトビウオ原料を煮干しに加工したものです。

kinds

原料の種類

鰹節(荒節)

煤乾による燻香が主体であり、旨みより香りを活かすタイプで癖が少なくさっぱりとしたダシが取れる。

鰹節(枯節)

カビの脂肪等の分解作用によりまろやかな旨みがあり、枯れが若いほどダシに濁りが生じるようである。

鰹節(本節)

雄節の方は脂肪分が少なく一般にすんだダシが取れるといわれ、雌節は旨みの濃いダシがとれると言われている。

鰹節(亀節)

血合いの部分の割合が多いために、ダシにやや渋みがあり、本節に比較して味が淡泊なようである。

鰹節(裸節)

鰹節の燻香は少なく、肉質感の強いダシが特徴です。

鮪節

枯節はほとんどなく、荒節が主体で血合い抜きの節を使う場合が多い。鰹節同様に癖が無くさっぱりとした味が特徴。 色をつけない上品な椀ダシや添え物用の糸削りとしてよく用いられる。

宗田節

鰹節や鮪節に比べ血合いの部分の割合が多いため、濃厚で色のついたダシが得られる。 宗田節はコクがあり、丸宗田(メジカ)節は宗田よりややあっさりとした味がある。

鯖節

ゴマサバが主に用いられる。香りはあっさりとしているが、ダシはコクがあって濃いものが得られ、醤油や味噌に合い、そば・うどんのかけ汁のダシに使われる。 ダシが冷めるとサバ特有の臭みが出る。

ムロ節

ダシの色は薄いレモン色で香りは弱く、味わまろやかである。 鯖節よりさっぱりした味で臭みが少なくダシが冷めても臭みがあまり出ないが、長時間煮詰めると渋みが生じることがある。

ウルメ節

ダシは黄色みがかって、濃い香りと深みのある味が特徴で、関西方面でよく鯖節などと混合してうどんのダシに用いられる。

イワシ節

カタクチイワシ、マイワシが原料で、ダシは黄色っぽく味・香りとともに苦みと生臭みなどの癖があり、味噌汁用のダシに多く用いられる。

煮干し類
(片口煮干し)

魚臭が少なく香りが良く甘みコクがあり、ヒラゴ、ウルメより濃いダシが得られる。

煮干し類
(平子煮干し)

片口に比べ、やや薄くさらっとしたダシが得られる。

煮干し類
(うるめ煮干し)

ダシはさらっとした淡い味である。
丸干し、目刺しなど干物が多い。